AI活用を外部に相談しようとすると、「コンサルティング」「顧問」「研修」「受託開発」と選択肢が並び、どれを頼むべきか分かりにくいと思います。名前が違うだけでなく、成果物も、終わったあとに社内に残るものも違います。私たちは自社ECの運営者としてAIを業務に組み込み、その経験を提供する立場でもあります。この記事では、それぞれの違いと使い分けを、依頼する側の判断基準として整理します。
まず整理します。違いは「何が納品されるか」ではなく「終わったあと誰が回せるか」で見ると分かりやすくなります。

現状を調査し、方針や計画を提案する形です。成果物は報告書や計画書。経営判断の材料が必要なとき、あるいは社内の合意形成が目的のときに機能します。
注意点は、提案を実行するのは自社であることです。実行体制がないまま計画だけ受け取ると、動かないまま終わります。
担当者が使える状態を作る形です。成果物は、身についたスキルと(設計が良ければ)業務ごとの型。対象業務が決まっていて、動かす人がいるときに効きます。
逆に、何に使うかが決まっていない段階だと成果が出にくい形です。選び方はAI研修の選び方|EC企業が外部に発注する前に確認すべき7つのことで詳しく書いています。
仕組みを作ってもらう形です。成果物は動くシステム。既存の受注管理やモールのデータと連携させる段階で必要になります。
注意点は、仕様が固まっていないと作り直しになることです。手作業で回して効果を確認した業務だけを対象にするのが安全で、これを飛ばすとコストがもっとも膨らみます。
継続的に相談でき、判断に一緒に関わる形です。成果物は報告書でもシステムでもなく、意思決定の速さと、回り道の少なさです。何をやらないかを決められる点が実務では大きく効きます。
向いているのは、対象業務がまだ絞れていない段階、あるいは走り出したあとに次々と判断が必要になる段階です。
「顧問」は範囲が曖昧に見えるので、EC事業で実際に相談になる内容を挙げます。
共通しているのは、いずれも判断の場面であることです。作業を代行してもらう形とは性質が違います。
自社の状況に当てはめて選べるように整理します。
形態が決まったら、相手を選ぶ段階です。EC事業者の立場で確認しておくとよい点を挙げます。
正直にお伝えしておくと、私たちはAI専業のコンサルティング会社ではありません。健康食品とペット用品の自社ECを運営してきた事業者です。そのため、次のような特徴があります。
この特徴が合うかどうかで判断していただくのがよいと思います。
対象業務が決まっているなら研修から、決まっていないなら顧問(または設計の相談)からが順序として自然です。判断に迷う場合は、まず「この業務を軽くしたい」と言える対象が社内で1つでも挙がるかを確認してください。挙がるなら研修、挙がらないなら見極めが先です。
「どの業務から着手すべきか」「この開発を発注すべきか」といった論点は、期間を区切った相談でも成立します。逆に、社内展開や改善サイクルの定着まで含めるなら継続的な関わりが必要になります。目的によって形が変わるので、まずご相談時に何を決めたいのかをお聞かせいただければ、適した形をご提案します。
3つあると話が早くなります。(1) 現在困っている業務を挙げられるだけ書き出す(AIで解決できるかは考えなくて構いません)、(2) 誰が推進担当になり得るかを想定しておく、(3) 入力してはいけない情報の範囲について社内の考えを整理しておく。完璧でなくて構いません。この3つがあると、初回から具体的な話に入れます。
私たちのご支援は3つの形があります。判断と設計に継続的に関わるAI顧問、担当者が自力で使える状態を作るAI研修、組織として運用と改善を続けられる体制をつくるAI組織内製化支援です。どの形が合うか分からない段階でも構いません。
取り組み事例はAI活用事例、これまでの登壇・勉強会はAI勉強会・講演実績をご覧ください。事業全体の説明はAI事業のページにあります。ご相談はAI事業のお問い合わせから承っています。